社団法人比企青年会議所
2014年度 理事長所信
                                                                                                                                                                                                34代理事長 安藤克也
比企は一つ
Hiki unites through KYODOAI
郷土愛あふれる地域をめざして

-はじめに-

 先輩方が積み重ねてきた数多くの活動や運動のもとに、社団法人比企青年会議所は創立から34年目を迎えることができました。この長い歴史の中で我々は人の成長を支え、人の力で活気あふれるまちを目指し、比企地域の発展に貢献してきました。2014年度から、比企青年会議所は社団法人から公益社団法人へと組織体制を変化させます。これは、比企青年会議所の長い歴史の中でも大きな変化の一つであると言えましょう。公益社団法人になるということは、公益性の高い事業が求められるということです。これまでも、比企地域の発展のためにさまざまな運動を行ってきましたが、今後は今まで以上に一般の人に我々の運動を広め、今まで青年会議所と関わりのなかった一人でも多くの人たちと事業を作り上げていかなければなりません。

 一方、埼玉県は、郷土愛・郷土の誇りへの意識が全国の中でも低いといわれています。比企地域もまたその例外ではありません。地域の特徴や魅力の薄れは、地域の団結力を弱めてしまいます。比企地域の歴史・文化・伝統を過去から現在、そして未来へと伝えていくことは歴史のリレーであり、我々が大切にしてきたことです。そのリレーを次の世代につなげること我々に課された重要な使命であると考えています。「真の郷土の振興は先人の遺風、業績を新たに掘り起こすことから始まる。過去を継承せずして健全な未来の創造はあり得ない。」という先達の教えに今こそ立ち返るべきです。

 郷土愛が薄れてしまった原因は2つあると考えています。第1に、比企地域の人々が結束する機会が減ってしまったこと、第2に比企地域について詳しく知る人が減ったことです。人は結束して何かを作り上げることでその組織や地域を愛するようになります。本年度は、様々な事業を通じて「比企は一つ」を実現し、一人でも多くの人が地域を愛してくれるよう盛り上げていきます。

 また、子供たちにも目を向け、比企地域の歴史・文化・伝統を伝えていきます。比企の魅力を伝え、愛してもらうためには、まず我々自身が比企を知り、それを伝えていく責任の重さを自覚するべきです。人々が結束する事業を行うことで郷土愛を高め、郷土について学び、それを次の世代に伝えていく、それこそが公益性のある青年会議所運動と言えるのです。

 

【比企は一つのまちへ】

 比企地域は、木々溢れる山林から実り豊かな平野まで多くの自然に恵まれています。現在では、171村を軸とする行政区から成り立っていますが、歴史・文化・伝統を共有し、これまで一つの共同体を形成してきました。しかし、時代の変化とともに比企地域の人々が結束する機会が徐々に失われ、郷土愛の薄れを招いたのではないかと感じています。

 先にも述べましたが、我々の使命の一つは歴史という名のバトンを次の世代へつなぐことです。そして、そのバトンをつなぎ、未来を作っていくのは地域の若者です。それぞれの行政区で活躍している団体や個人と我々青年会議所は力を合わせ、比企地域全域から多くの人たちに参加していただける事業を構築していきます。それらの事業を通じて若い力を団結させます。それがまちの未来を作ることであり、地域の活性化、新たな事業の創発につながります。比企地域で活躍した若者たちが、将来的に日本経済を盛り上げていけるような土壌を育みます。これは比企青年会議所定款第3条「地域社会及び国家の発展を図り、会員の連帯と指導力の啓発に努めるとともに、国際的な理解を深め、世界の繁栄と平和に寄与すること」でも述べられていることです。そして、その土壌こそが郷土愛につながっていくものと確信しています。


【比企で育つ子供たち】

 子供たちは多くの経験を通じて自らの可能性を発見します。また、周囲の人たちと協調することで思いやり溢れる人へ成長します。しかし、現在の子供たちは多くの時間をゲームなどの仮想現実に費やしてしまっています。体も心も大きく成長するこの時期には、多くの人たちと関わり合う時間つくり、友人や周囲の大人と実際の触れ合いを経験しながら自己を成長させていかなければならないと考えます。たくさんの経験ができる環境をつくることは、大人の役割です。我々青年会議所は実施事業を通して子供たちに多くの経験の場を提供し、比企の未来を担う青少年の育成をしていきます。スキー事業やサッカー大会、キャンプのような体験型事業はその一例です。

比企の将来を担っていくのは子供たちであり、大人は子供の手本となるように背中を見せていかなければなりません。我々が比企地域の歴史・文化・伝統について理解を深めることで、それが子供たちに受け継がれ、地域を愛する大人へと成長していきます。つまり、事業を通じて比企地域の歴史・文化・伝統を子供たちに伝えることは、今後を担う世代の郷土愛を育むことであるといえるのです。


【比企で活躍できるひとづくり】

 比企地域は偉業を成し遂げた先達を数多く輩出してきた魅力に溢れる地域です。しかし、人口の減少や長引く不況による企業体力の低下など深刻な問題をいくつか抱えています。比企地域に人を集め地域を活性化していくことで、これらの問題に立ち向かう必要があります。そのために、我々青年会議所のメンバーが人を呼びこめるリーダーとならなければなりません。リーダーに必要な資質として、積極的に物事を学び吸収していく力が求められます。この力こそ、青年経済人として、さらには地域の担い手として、社会から求められているものであると信じています。比企地域を牽引するリーダーとして未知の分野に臆することなく飛び込み、自分を、そして企業を育てていこうではありませんか。


【比企ストーリー発信】

 青年会議所の運動を比企地域の隅々まで浸透させるためには、伝え方や広め方の仕組み作りが必要となります。現在、年間を通じて広報できる場所がなく、事業ごとに広報先を検討している状況です。今後の運動をより効果的に推進していくためには、インターネットや地元メディアの協力による広報、そして人から人への情報伝達など、継続的に広報ができる場所を増やしていく必要があります。これらの手段を用いて、広報内容のさらなる充実と、情報を受け取る地域の方々から信頼を得られるような広報を展開していきます。さらに、LOM内に対しても青年会議所の運動に関わる情報や事業を積極的に発信し、メンバー間でより密接な情報の共有を図ります。


【まだ見ぬ仲間に会いに行く】

 比企地域にはまだ会ったことのない仲間がたくさんいます。出会いは奇跡です。時として人生や運命を変えうる大きな力にさえなる事があります。我々が青年会議所で得た様々な経験を多くの人に伝え、新たな仲間を増やしていくことは今後の発展のために欠かすことのできない最重要事項です。比企地域を巻き込んだ運動を展開する上でも、まだまだメンバーの数が十分とはいえません。組織の強さと人数は比例します。しかし、今後多くのメンバーが卒業し、3年後のメンバー数は現在のおよそ1/3になってしまいます。青年会議所の大きな力となっていたメンバーが卒業することで、我々の運動は窮地に立たされます。一日でも早くメンバーを増やし、青年会議所の次の世代に不安を与えないよう、メンバー数の問題には責任を持って取り組んでいきます。青年会議所での運動が実りあるものであることは疑いの余地がありません。新たな仲間を加え、組織を拡大するためには、その経験を活かし、価値ある青年会議所の運動を伝えていくべきであると考えます。メンバー全員が青年会議所の魅力を発信することで仲間を増やし、組織の発展を加速させていきます。


-むすびに-

 まちは長い年月をかけて作られていきます。我々は、バトンを受け継ぎ歴史の一端を担う走者です。先輩方より引継いだ数々の事業も今後の可能性を検討し次世代へと繋いでいく必要があります。2014年度は、我々の所属する比企青年会議所、その名の冠す比企にスポットを当て、魅力あふれるまち創りをするために、自らが成長し、夢に向かって挑戦し続けていきます。さらに、本年は、入会して間もないメンバーが多いため、青年会議所運動の意義を浸透させることが急務となります。特別理事を設置し、新入会員の教育と資質向上に取り組みます。若手の成長は青年会議所の今後の発展に欠かせません。経験豊富なメンバーと若手が一丸となって運動を広げていくことで、比企地域の郷土愛をより高めることができるでしょう。

 

 会員一同、一致団結し地域の魅力を再発見・発信していくことで青年会議所運動に誇りを持ち、地域の皆様に想いを伝えていこうではありませんか。
 
一岩となってがんばろう!!